介護保険料の値上げに関して
2024年05月15日 15:20
長生村介護保険料値上げに関して
皆さんこんにちは。長生村議会議員の諸岡なつきです。今回のお話は介護保険料の値上げに関してのお話です。
実際に値上げという事になりましたが、何故?値上げするのか?というお話です。本来なら上がらない方が、まだ介護保険を利用していない方、年齢が若い方等は「なんで値上げするの?」と疑問に感じる方も多いと思います。
全国的に値上げが行われている理由は以下。
1. 高齢者人口の増加
日本は高齢化が進んでおり、介護を必要とする高齢者の数が増加しています。高齢者人口が増えることで、介護サービスの需要が増し、それに伴い介護費用も増加します。
2. 医療技術の進歩と介護サービスの充実
医療技術の進歩により、介護を必要とする期間が長くなるケースが増えています。また、介護サービス自体も多様化・高度化しており、その結果、提供されるサービスのコストが上昇しています。
3. 介護職員の確保と処遇改善
介護職員の確保は大きな課題です。介護職員の賃金や労働条件の改善が求められており、そのための費用が保険料に反映されます。
4. 保険財政の健全化
介護保険制度の財政を健全に保つためには、保険料収入を適切に確保する必要があります。特に、介護サービスの利用が増える中で、財政負担を適正に分担するためには、保険料の引き上げが避けられない場合があります。
5. 制度改正
政府や地方自治体による制度改正も影響します。介護保険制度が導入された当初と比べて、保険料の計算方法や負担割合が見直されることがあり、その結果として保険料が上昇することがあります。
これらの要因が複合的に影響し合い、介護保険料の値上がりが発生します。高齢者の生活の質を維持しながら、持続可能な介護制度を維持するためには、一定の保険料の上昇は避けられない現状があります。
以上1~5を長生村に当てはめてみると、高齢者層(サービスの利用量が長生村は多い)・生産年齢人口の減少などが原因の1つだと考えます。
ただ、長生村の介護事業はとても多いです。その財源確保にも使われているのが保険料です。下記に解説を添付していますが、介護保険料=介護サービスだけに使われるお金ではありません。
村独自で提供している事業が今後、住民の皆様が介護状態を悪化させないように。そもそも要介護状態にならないように取り組む、介護予防事業や住宅改修費補助などにも使われます。単純に下げるだけではそうしたサービスの財源確保が難しくなってしまうかもしれません。
※介護保険上のサービス(デイサービス・ヘルパー・福祉用具レンタル)等は全国一律のルール内で利用ができます。